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2010年10月04日 引っ越し つづき 2

「引っ越し」「引っ越し つづき」の続き

台所前回の日記で今回の引っ越しで気になることがあると書いた。それは台所(システムキッチン)に関してだ。ドイツでは引っ越しの時に台所を一緒に持って行くことが多い。家探しをしている時でも新聞などには「台所付き」という物件が出てくる。言い換えれば台所が付いていないのが一般的と言えるかもしれない。私が今回引っ越しした家には台所があった。だからそれまで使っていた台所を売る必要が出てきた。

台所を売る方法は幾つかある。大抵の場合はそれを古い家の方にそのまま残しておいて、次の入居者に購入してもらうことだ。その際、その交渉は当人がするのではなくて、その物件を所有している不動産屋や大家が行うことが多い。だから新しい入居者は敷金・礼金などの他に台所代を支払う必要がある。今回の私の引っ越しでは建物が取り壊されるので、それはできず、その他の方法で売ることにした。

その他の方法としては張り紙をするかネットの「売ります・買います」的なサイトに出すのがある。また日本人が多いドイツの大きな街では日本のSNSサイトを活用するのも一つの方法だろう。私も別の街に住んでいた時、引っ越し時には家具や書籍類をそれでほとんど売ることが出来た。また逆に必要なものを購入することもあった。

ザールブリュッケンはそれほど日本人の数も多くないので、日本のサイトは利用せず、張り紙と「売ります・買います」的なサイトに出すことにした。台所一式と洗濯機をまとめて記載する。その広告を出した時点で古い方の家に入れるのは僅か5日間。その間に売れなければ何か考えなければならない。新しくまだ綺麗な台所だったので、建物と一緒に取り壊されるのはどうしても避けたかった。

台所広告を出した翌日、幾つか問い合わせがあった。連絡すると直ぐに見に来るという。その場で交渉になったが、直ぐに持って行ってもらえるのであれば、こちらの思っていた値段よりも安くなっても問題ない。結果、交渉がまとまり翌日夕方に台所と洗濯機を取りに来ることになった。

台所の解体作業は4時間近くかかったが、無事台所一式と洗濯機を持って行ってもらった。彼らの新しい家でも大切にしてもらって欲しいものである。9月中に台所と洗濯機の問題が解決し、とにかく一安心だった。

ところで新しい家の洗濯機を買う必要があったが、ドイツでは一般的な前面型ではなくて縦型でないと、洗濯機を置く小部屋の入り口を通れない。色々なお店に足を運んだが、縦型洗濯機の数はそれほど多くない。大きなお店でも5台もあれば多い方だった。一度友人にフランスのお店に連れて行ってもらった。この大型スーパーではよく食料品などを買いに行く。物価や消費税(ドイツの消費税は19%、食料品などは7%。対してフランスの消費税は19.6%、食料品などは5.5%)の違いからドイツよりも安く購入できることが多い。

そのお店にも電化製品を売っているコーナーがあってそこを覗いてみると、かなりの数の縦型洗濯機が置いてあった。その数は前面型よりも多いように感じられる。それだけフランスの方が置くスペースやドアが狭いと言うことだろうか。洗濯機は結局近くのお店で購入した。それも自分で取り付けなければならない。引っ越しは実際の荷物運びだけでなく、色々なものの住所変更や新たなものを購入など、やらなければならないことが多いが、それも一つの楽しみとして楽しみたい。


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