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2009年12月27日 「空飛ぶサンタクロース」

ザールブリュッケンのザンクト・ヨハンナーマルクト(広場)でクリスマスまでの4週間(2009年は11月26日から12月23日まで)開かれているクリストキンドゥル・マルクト(クリスマスマルクト)の中に、「空飛ぶサンタクロース」という催し物がある。5年前から始まったこの催しは広場の上、35メートルの高さにワイヤーが張られ、そこをサンタクロースの乗ったソリが走るというもので、2009年は11月27日から12月22日までサンタクロースが広場の上を「飛んだ」(サンタクロース、ドイツ語ではヴァイナハツマンと言う)。

毎日午後5時と7時、12月にある2回の土曜は午後9時にも、サンタクロースが空を飛ぶ。サンタクロースはただ単純に広場を横切るだけだが、毎回多くの人が訪れてそれを見上げている。子供に見せたいという親だけでなく、大人もそれを目的に集まってくる。サンタクロースは上空で手を振るだけで特に何をするわけでもないが、その素朴さが良いのか毎回多くの人が集まってくる。

週末はそのサンタクロースが地上に降りてきて、子供たちと一緒に写真を撮ってくれるという。子供たちやその親にとっては一つの思い出になるかも知れない。ところでこのサンタクロースになっている男性は26歳のベルギー人で、モトクロスのレーサーということ。アクロバットなどでザールブリュッケンのサーカスを訪れたことが、そのきっかけとなったらしい。

ところでこの「空飛ぶサンタクロース」はこのクリスマスマルクトのメインの催しの一つであるが、そのアナウンスはドイツ語だけでなくフランス語でもなされている。独仏国境の街らしい演出と言えるだろう。サンタクロースが飛んできたときに、下にいる人々からはドイツ語だけでなくフランス語でも興奮した声が聞こえてくる。サンタクロースというものは子供や大人といった世代だけでなく、国境をも越えて夢をもたらすものなのだろう。


広場に人が集まってくる

ライトアップされるサンタクロース

「空飛ぶサンタクロース」が始まる前、
「大好きなヴァイナハツマン」の音楽が流れ、広場に人が集まってくる。
パフォーマンスをしている人も中断して広場を訪れた。

あと何分でヴァイナハツマンがやってきます、というアナウンスがあり、
その後ライトアップされて、広場の向こうからヴァイナハツマンが姿を見せた。

ヴァイナハツマン来たよ

トナカイに引かれたソリに乗ってヴァイナハツマンが広場の上にやってきた

ヴァイナハツマン来たよ。ヴァイナハツマン来たよ。

トナカイに引かれたソリに乗ってヴァイナハツマンが広場の上にやってきた。
「オッホッホー、みんな元気か」少ししゃがれた陽気な声が響く。

見上げる人々

見上げる人々

「空飛ぶサンタクロース」は素朴なイベントで
子供だけでなく大人も楽しめるものだった。

ヴァイナハツマンは特に何をするわけではない。
トナカイの鼻は赤いから夜道でも大丈夫、
と話しながら上から手を振っている。

時間を持てあますソーセージ屋

去っていくサンタクロース

空に浮くヴァイナハツマンを見て楽しそうな雰囲気がある。
いつもは行列が出来るソーセージ屋さんは客が一人もいなくて
時間をもてあましている。

では、さらばじゃ!元気でな!と
ジェット噴射付きのソリでヴァイナハツマン(と天使)は去っていく。

上空を通過するサンタクロース

一緒に写真に

軽快な音楽が広場に響く。
ジェット噴射されたヴァイナハツマンが上空を通過していく。

その後、ヴァイナハツマンは地上に降りてきて子供たちと一緒に写真に。
緊張している子供ばかり。子供や家族にとって
一つの思い出になったかも知れない。


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