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2009年10月15日 教会の鐘の音

鐘の音以外は小さいのでヘッドフォンやイヤフォンをしていただくと分かりやすいです。

♪ 土曜日18時の時報と晩鐘(6分28秒)
小鳥のさえずり、子供の声、シューという音がして11秒ほどから時報の鐘。それが終わって約30秒後の1分14秒から晩鐘が始まる。最後は遠くで鳴る別の教会の鐘が小さく聞こえる


♪ 平日12時の時報とお昼の鐘(5分49秒)
遠くの鐘の音、14秒ほどから時報の鐘。その後、オープンカフェの椅子を立てる音などがして、1分17秒からお昼の鐘


♪ 平日18時の時報と晩鐘(5分41秒)
車の音がして2秒から時報、その後、間があり1分7秒から晩鐘


自分の部屋からそう遠くない場所に教会がある。そして毎日、鐘の音が聞こえる。その時間は朝7時から夜22時まで。教会によって24時間ずっと鳴っている場所もあるようなので、それらは教会によるのかも知れない。時報の鐘は15分ごとに鳴る。15分の時が1回、30分が2回、45分が3回鳴る。00分の時には4度鳴り、続いて時間の数だけ鐘が鳴らされる。例えば3時なら3回、12時なら12回と。

その教会の鐘の音を聞けば、時計が無くても大まかな時間が分かる。個人それぞれが時計を所有していなかった時代には教会の鐘は生活に欠かせないものだっただろう。同時に遠くからでも聞こえるその音は、教会権力の象徴であったとも言える。教会も同じく生活には欠かせないものだった。

ところでその鐘も教会によって、特に晩鐘などの鳴り方が違っている。自分の部屋から聞こえるのは正午と夕方18時の晩鐘。しかし遠くからは日曜11時45分頃に鳴っているのが聞こえたり、また別の方からは18時前に鳴っているのが聞こえる。それ以外で教会の鐘が大きく鳴るのはキリスト教に関するミサや新年を迎えたとき。ガゴーン、ガゴーンとまるで乱れ打ちのようにそれは響く。

鐘の乱れ打ちといえば、2005年のことが思い出される。ドイツ・バイエルン州マルクトゥル・アム・イン出身のヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガー(1927年4月16日-)が教皇選挙において第265代ローマ教皇に選ばれた時だ。それが決まった瞬間、街中では一斉に教会の鐘が鳴らされた。ドイツ人教皇を期待するドイツの市民にとってその鐘は喜びの鐘に聞こえたかも知れない。その彼が教皇ベネディクト16世(在位2005年4月19日-)としてドイツに「戻って」来たとき、ミサを始め色々な催しで鐘が鳴らされた。

教会の鐘の音は、単に時報の役割があるのではない。ミサや教会で行われるコンサートなどでも鳴らされることがある。街中で教会のその音を耳にすると、反響などにより何倍にもふくれあがった音に聞こえ、非常に幻想的に感じて思わず歩を止めたくなるときがある。人の生活に欠かせない時報の鐘、祈りや願いの鐘、幻想的な鐘、教会の鐘は色々な「思い」をもっている。人の心を打つ教会の鐘の音、そこには未来や希望もあるかも知れない。

 

録音方法

教会の鐘の音はリニアPCMレコーダー(オリンパス・イメージング社製LS-10)にて録音。窓を開けた部屋で、レコーダーを窓方向に向けて三脚に固定した。編集に関して、イコライザーやエフェクト系は何も使わずオリジナルの音をそのままファイルに書き出した。部屋の高さは4階なので、街中で聞くよりは反響が少ない。


リニアPCMレコーダー

教会の塔

リニアPCMレコーダー

教会の塔

教会の塔

教会のある街並み

教会の塔

教会のある街並み


その他の写真

2006年9月9日(土)、10日(日)にローマ教皇ベネディクト16世がミュンヘンを訪れた際の写真

教皇がドイツに「帰って」きた

窓の開いたパパモビールに乗ってパレードする教皇

教皇がドイツに「帰って」きた

窓の開いたパパモビールに乗ってパレードする教皇
多くの人が「ベーネディクト!」と合唱

25万人の来場者があった屋外ミサ

屋外ミサでパレードする教皇

25万人の来場者があった屋外ミサ
ヴァティカンの旗以外にバイエルンの旗を振っている人も多い

屋外ミサでパレードする教皇
パパモビールの窓は閉まっている

屋外ミサへの参加チケット

教皇の生家

屋外ミサへの参加チケット

ローマ教皇ベネディクト16世の生家


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