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2009年6月20日(土)から26日(金)にザールブリュッケンで「科学の夏2009 Wissenschafts Sommer 2009」という科学やテクノロジーに関する催しがあった。ザールラント州立劇場前のトリビシ広場には52の展示コーナーが設けられ、ドイツ学術センター並びにザールブリュッケンやザールラント州の様々な研究機関が参加した。
その期間中、何度か会場を訪れたが、それなりに人も多かったにもかかわらず何処か地味な印象を得た。最新技術などがあるにも関わらず、そう思われたのはそれぞれの展示場所が仮設テントのような感じだったからかも知れない。しかし最新の技術や数々のコンピューターも置かれていることから、夜間は警備員が立ち周囲に目を光らせていた。おそらくその警備は24時間体制だっただろう。
その催しにあわせて移動科学館のような「サイエンス・エクスプレス Expedition Zukunft Science Express」という名の特別列車がザールブリュッケン中央駅に到着し、同時に「未来の船 MS Wissenschaft - das Zukunftsschiff」と題された船がザール川にやってきた。
「サイエンス・エクスプレス」の方はマックス・プランク協会が中心となり、様々な大学や研究機関が協力し、今後10年から15年先、我々の生活がこうなっているだろうという生活環境やテクノロジーなどを紹介している。これは特別列車で展示がなされ、その列車は4月23日ベルリンを出発し、ドイツ全土62都市を回り、11月24日にベルリンに戻って来るというものであり、216日間の旅である。展示がなされている車両は12両あり、長さ333メートル、床面積約750平方メートルとなっている。
その12両からなる展示車両にはそれぞれ違ったジャンルがあり、人間や自然科学、ナノテクノロジー、気候などの展示がある。単にプレートによる説明だけのモノもあれば、実際に手に触れて体験できるモノまである。
その列車が6月20(土)から22日(月)までザールブリュッケン中央駅にやってきたので、訪れてみた。14番線ホームにその特別列車は停車していた。隣のホームにはフランス国鉄のterが停車しており、そのterの流線的な車両のデザインもあって、特別列車はなおさら近未来的な印象を与えていた。中に入ってみると、想像以上に広い。広く見せるデザインになっているのかも知れない。
その特別列車と同時期にザールブリュッケンにやってきたのが「未来の船」である。この船は6月4日にボンを出航し、10月1日ミュンスターに到着するまでドイツ中34の都市を周る。この船の展示床面積は600平方メートル。列車よりも少ないのが意外である。列車も船も同じようなモノを展示しているが、説明によれば船の方は小中学生向きとなっているようだ。
トビリシ広場で行われた催しや、特別列車に未来の船。これらは2009年がドイツにおける科学年になっていることに由来するが、それは今年がドイツ連邦共和国誕生60周年に当たる年だからということ。
今回のこれらの催しは我々の近い将来を表現していたが、展示されているモノを単に体験したり知るだけでなく、そこにあるメッセージを読まなければならない。そんなことを思いながら会場をあとにした。
「サイエンス・エクスプレス」のパンフレット
看板
「サイエンス・エクスプレス」
入り口
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「未来の船」
トリビシ広場での展示
駅の表示「サイエンス・エクスプレス」は14番ホームにとある
「サイエンス・エクスプレス」とter(左)
停車都市名が書かれている
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「サイエンス・エクスプレス」内
「未来の船」
トリビシ広場での展示