Homeザールブリュッケンでの日記 > アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト

2007年12月02日 アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト

1909年に幾つかの市が合併してザールブリュッケン市が誕生した際、それまでザールブリュッケンと呼ばれていた地区は「かつての」を意味する語を前に付け、アルト・ザールブリュッケン地区と呼ばれるようになった。また市政の中心もザンクト・ヨハン市の市庁舎が新たに誕生したザールブリュッケン市の市庁舎となった。

そのアルト・ザールブリュッケン地区のかつての市庁舎前、つまりザールブリュッケン城広場で12月1日(土)、2日(日)の両日、ヴァイナハツマルクトが開催された。ヴァイナハツマルクトはクリスマスマルクトやクリスマスマーケットなどと日本語訳されるもので、一般的にクリスマス前の4度の日曜日を含む4週間に開催される。クリスマスを準備するこの期間はアドヴェントと呼ばれ、ヴァイナハツマルクトには色々な飾り物や身体を温めてくれる食べ物のお店が出る。

そのアドヴェントの最初の土日に毎年、アルト・ザールブリュッケン地区でヴァイナハツマルクトが開催される。期間は2日間の11-23時だけだが、ザールブリュッケン城広場を中心にザールブリュッケン城付属教会前の広場、シュロスベルクと呼ばれる坂道、アルトノイガッセ、キルヒガッセ、フランツ・ヨーゼフ・レーダー通り、シュロス通り、ナンテザー広場に約250軒のお店が出る規模の大きなものとなっている。

今年で33回目のアルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクトは気温が5-9度と過ごしやすかったが、風を伴った雨の日だった。初日土曜日の午後だけ雨が降っておらず夜には多くの人で賑わった。しかし日曜日は朝から雨が強く、最後まで雨の一日だった。

アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト



アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト

ザールブリュッケン城広場にはクリスマスツリーが立てられ、周りに多くのお店が建つ。またその広場に向かうシュロスベルク(直訳すれば城の山)という坂道にも幾つかのスタンドが出ていたが、坂道なので工夫してお店は建てられていた。

アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト



アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト

アルトノイガッセ周辺にもお店が出るが、雨が降った後の石畳が、更に落ち着いた風景を作り出していた。また地下の倉庫を作り直して、お店にしている場所もあり、子供だけでなく大人も喜びそうな風情があった。

アルト・ザールブリュッケンのヴァイナハツマルクト



食べ物

ヴァイナハツマルクトには多くの食べ物のお店が出る。何種類ものソーセージを扱うお店やザールラントの郷土料理を出すお店など。下の写真において、左上の写真は郷土料理の一つで、リヨナーというソーセージ(リヨン風ソーセージ)とジャガイモを炒めたもの。それにニンニクソースをかけて食べる。右上写真も典型的な郷土料理でジャガイモ料理。左隅に追いやられているものが完成品。ちょうど新しい生地がフライパンに入れられたときだった。左下写真は約50センチの棒に肉を刺したもの。右下写真はメキシコ風の肉団子。これに辛いソースをかけて食べる。

またグリューヴァイン(ホットワインに香料を入れたもの)のお店も多く、寒いときにそれを飲むと体が温まる。

食べ物



シュトラウベン

ヴァイナハツマルクトにはドーナツやワッフルなど甘いお菓子のお店も幾つか出る。その中にシュトラウベンを扱うお店があった。ザールラントに隣接するプファルツ地方の伝統的なお菓子で、18世紀には結婚式の時に食べるお菓子とされ、これを親族で一緒に作ると、新婚のペアに幸運をもたらすとされた。

シュトラウベン



お鉢 

お鉢

ある陶器屋さんで良い形のお鉢を発見。このお店のものは手作りゆえに一品しかないものが多かった。ラベンダーが描かれたこのお鉢は大きさや重さだけでなく、柔らかみもあったので購入した。さっそくサラダを入れて食事。前日に作った押し寿司とともに頂いた。


▲ページの最初に戻る