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アシュバッハ教会跡 Ehem. Aschbachlirche

アシュバッハ教会(カトリック)は、かつてのアシュバッハ地区に建っていた。ゲルスヴァイラー地区の一つの区域で、この場所はローマ人の入植地であった。アシュバッハ地区の名前は900年に歴史に登場する。その後、ナッサウ=ザールブリュッケン伯爵領を経て、1312年にはザンクト・アルヌアル司教座領になる。その当時より、この場所に教会があったとされ、当時の周辺地域(アシュバッハ村、ゲルスヴァイラー村、オッテンハウゼン村)で唯一の教会だった。

1575年、宗教改革の影響を受けザールブリュッケンにプロテスタントが導入された。その後、この地域全体がゲルスヴァイラーと改名されることになり、新しいプロテスタント教会が建てられることになった。

1618-1648年の三十年戦争でこの街も被害を受けたのと同時にペストが蔓延した。かつてのアシュバッハ教会はペスト患者のための病院として利用され、人はこの教会を"ペスト教会"や"ペスト城"と名付け、近寄らなくなった。1666年以降、この地の所有者は幾度も替わり、かつての教会も一部が取り壊され農家に建て直された。19世紀後半にはその建物の歴史的価値が見直され始めたが、その後取り壊された。20世紀後半に調査がなされ、遺跡として整備されうようになった。

また教会跡の直ぐ側に、この地にアシュバッハ村があったことを示す碑が建てられてある。この碑はゲルスヴァイラー700周年を記念して建設された。

アシュバッハ教会を示す

アシュバッハ村の碑

アシュバッハ教会を示す

アシュバッハ村の碑

アシュバッハ教会跡

教会側の菜の花畑

アシュバッハ教会跡

教会側の菜の花畑



ゲルスヴァイラー地区 Gersweiler

ゲルスヴァイラー地区(人口約6,800人)には、かつて上記のアシュバッハ教会しかなかったが、プロテスタント導入後、新たな教会が建てられることになった。1617年に建てられた教会は1784年、ヨハン・ヤコブ・ラウテマンによってバロック様式の豪華な教会に建て替えられた。しかし1930年代にはその教会も建て替えられることになった。その際、多くの市民がそれに反対したが結局は聞き入れてもらえなかった。立て替え時、多くの装飾が取り外された。

そのプロテスタント教会の横にかつてのゲルスヴァイラー市庁舎が建っている。この建物は1802年、ヨハン・J・ミュラーによって建てられた。その後1869年から、ゲルスヴァイラーがザールブリュッケンに編入される1974年までゲルスヴァイラーの市庁舎として利用された。

ゲルスヴァイラーはプロテスタント教徒が多かったので、カトリックのための教会は1889年になってようやく建てられた。それが、ヴィルヘルム・ヘクトアーによって建てられた聖ミヒャエル教会である。

またゲルスヴァイラー駅は1905/1906に建てられたが、現在は貨物の駅として利用されているだけである。

プロテスタントの牧師館の建物は1768年、ザールラントを代表するバロック建築家であるフリートリヒ・ヨアヒム・シュテンゲルによって、元々は山林監督官のために建てられた。

旧市庁舎

プロテスタント教会

旧市庁舎

プロテスタント教会、通りが坂になっている

聖ミヒャエル教会

旧消防署

聖ミヒャエル教会

旧消防署

プロテスタント牧師館

ゲルスヴァイラー駅

プロテスタント牧師館

ゲルスヴァイラー駅



ゲルスヴァイラー地区 Gersweiler

三十年戦争時にはペストが街に蔓延したこともあり、戦争の終わりには、ゲルスヴァイラーの人口は僅か3人となった。そのため、伯爵グスタフ・アドルフの未亡人であるエレオノレ・クラレ伯爵はヨーロッパ全土に移民を呼びかけた。その結果、隣国フランスから貧困者、カトリックの国であるオーストリアから追い出されたプロテスタント教徒、またオランダからカトリック教徒が移り住み、18世紀中頃には、侯爵ヴィルヘルム・ハインリヒと侯爵ルートヴィヒの元、街は発展を始めた。街は坂道が多く、中には傾斜のきつい坂もある。20世紀初頭に建てられた煉瓦造りの街並みが、当時の街の発展を記録している。

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み

ゲルスヴァイラーの街並み


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